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山形県は、夏猛烈に暑く、梅雨時に雨が少ないため、日本中で最もさくらんぼ栽培に適しているとされ、
日本一の生産量を誇ります。
さくらんぼの種類は全世界で1000種を超えるといわれ、現在日本で栽培されているだけでも30種ぐらいあるそうです。
その中から当農園では3種類のさくらんぼをご用意いたしました。
『山形が生んだ宝石¨佐藤錦¨』
1990年頃から「ナポレオン」をしのいで生産量も一位となり、今では名実ともに
さくらんぼの代表種となりました!
時期は6月中旬~下旬にかけて。果皮は黄色地に鮮やかな紅色で「樹になるルビー」と呼ばれたりもします。
粒は6グラム程度。糖度は16~18度。(当農園の佐藤錦はすべて22度以上!)
甘味と酸味の調和が素晴らしく、品質は国内最高級品!!現在最も人気の品種です。
佐藤錦は、明治のはじめに欧米から輸入した桜桃を全国20県に配布し栽培を試みましたが、
収穫期が日本特有の梅雨と重なる為、失敗続きで山形でだけ細々と試作されていました。
山形県東根市の佐藤氏がこの試作品の苗木を数本買い取り自分の畑に植えられました。
そして、当時開通したばかりの鉄道に目を付け東京への出荷を考えて、
「甘いが果肉が柔らかくて保存のきかない黄玉」と
「スッパイが果肉が硬くて日持ちのイイ、ナポレオン」を交配し、根気強い研究を重ねて、大正1年
『甘くて、日持ちもよくて、育てやすい』
新品種の育成に成功して、昭和3年佐藤栄助氏の名をとって『佐藤錦』と命名されました。
そして、今では「小さな恋人」さくらんぼとして多くの人たちから愛されるようになりました。
最近は佐藤錦に継ぐ品種として「紅秀峰」「南陽」といった食べごたえのある大粒で味もひけをとらない種類も年々人気が高まっています。
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『期待の新品種¨紅秀峰¨』
佐藤錦の出荷が終わるころバトンタッチするかのように7月上旬に出荷のピークを迎えます。
佐藤錦と天香錦を交配した品種で1991年に登録されたばかりで今最も注目されています。
粒は8グラム程度、硬めで「パリッ」とした果肉と酸味が少なく濃厚な甘味が特徴で糖度は20度前後もあります。
近年期待大の品種です!
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『さくらんぼの王様¨南陽¨』
1957年山形試験場でナポレオンが自然交雑したものから選抜して育成した新しい品種です。
7月上旬頃の出荷で、なんと言っても他の種類には見られないジャンボが魅力の食べごたえのある一品。
佐藤錦にならぶ代表品種で高級な品種です。